2018年11月11日更新
健康効果から人気のある黒にんにくですが、家庭で作ることができるともっと便利だと思いませんか?
お気に入りのにんにくの品種がある方や、一度に一房使い切れないという方にも黒にんにくにして保存する方法がおすすめです。
そこでこの記事では、自作で黒にんにくを作る方法についてご紹介します。
黒にんにく作りに欠かせない道具が炊飯器です。
この炊飯器ににんにくを入れて長期間熟成させることになるので、普段お米を炊くために使用している炊飯器ではなく、別に用意する必要があります。
にんにくを熟成させる過程でかなり水分が出ます。
その水分をうまく吸収させるために、にんにくをまるごと新聞紙やキッチンペーパーでくるむとよいです。
一般的に炊飯器は、底の部分が高温になり熱が伝わりますよね。
そのため、そのままにんにくを置いてしまうと熱くなりすぎ熟成がうまくいきません。
金網やすのこを敷き、直接にんにくを置くことを避けましょう。
必要な道具が揃えばいよいよ作り方です。
炊飯器にある保温ボタンを押し、あとは熟成するのを待つだけです。
個体差はありますが熟成期間はだいたい10から16日ほどです。
この間、炊飯器の保温機能をずっと使用することになります。
炊飯器によっては保温機能が一定時間で解除されるものもあるので定期的にチェックしましょう。
剥いてみて中が真っ黒になっていて、プルーンのようになっていれば完成です。
黒にんにくは家庭でも簡単に作れますが、そのときに注意することをお伝えします。
黒にんにくを炊飯器で作るときににんにくの強烈な匂いが発生します。
完成すると、その匂いがなくなって食べやすくなりますが、熟成をはじめて一週間ほどはその匂いは強烈です。
匂いが気にならないところで作るか木箱に炊飯器ごと入れておくなどの対策をしておくと良いでしょう。
にんにくは房の中に詰まっていますよね。
この状態がにんにくの熟成のために理想的です。
一粒一粒に分解して熟成させるよりもそのままのにんにくを丸ごと新聞紙に包んで熟成させるほうが簡単に質のよい黒にんにくを作ることができます。
真っ白なにんにくを黒くするためにはどんな調理が必要なんだろうと思っていた方は少なくないと思います。
この記事でご紹介したことをぜひ参考に、気軽に黒にんにく作りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
2018年11月09日更新
最近、健康面の効果のため黒にんにくが人気ですよね。
実は、その効果が世間に知れ渡る要因になった裏には一人の人物の存在がありました。
そこで今回は、佐々木甚一氏が論文で発表した黒にんにくの効果についてご紹介します。
まずは、黒にんにくの人気の火付け役とも言える佐々木甚一氏をご紹介します。
佐々木甚一氏は元弘前大学医学部教授です。
教授時代である2006年に行った黒にんにくの動物実験で得た結果を論文で発表したところ、黒にんにくブームが巻き起こりました。
この黒にんにくが持つ健康効果は現在日本に限らずアジア、欧米諸国でも認められ、佐々木氏は世界各国で講演を行うようになったほどです。
現在は、弘前医療福祉大学と青森県立保健大学で非常勤講師として勤められています。
熟成させることで甘みを増し、果物感覚で美味しく食べられるのが特徴の黒にんにくですが、具体的にどのような健康効果があるのでしょうか。
実際に佐々木甚一氏が論文内で行った動物実験を見てみましょう。
実験の対象になったのはガンを発症している10匹のマウスです。
これを5匹ずつ2つのグループに分け、片方のグループだけに黒にんにくを与えました。
そうすると、与えられないグループのマウスのがん細胞は増殖を続け、2倍まで増加しました。
それに対し、黒にんにくを食べていたグループでは2匹はガン細胞が体内から消失し、残りの3匹のガン細胞もおよそ4割が減少していました。
黒にんにくには病気のリスクを減らす可能性があるということですね。
にんにくには、機能性成分であるS-アリルシステインが含まれています。
この成分には様々な健康効果があります。
具体的には、肝障害の予防、抗酸化作用、心臓疾患の予防、冷え性改善、コレステロールの低下、抗菌作用などがあります。
そんな健康に有益な成分であるS-アリルシステインは生のにんにくにも含まれていますが、熟成させることで劇的に増加します。
生のものと比べるとおよそ4倍まで増加し、その差は歴然です。
今回は、佐々木甚一氏の論文からわかった黒にんにくの健康効果をご紹介しました。
黒にんにくには、健康に良い効果が多くあることが研究から明らかになっています。
世界中でも健康効果が認められている黒にんにくを日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?
2018年11月07日更新
健康食品として人気が高い黒にんにくですが、本来白いはずのにんにくがなぜ黒くなっているのでしょうか。
今回は、黒にんにくがなぜ黒いのか、またその効果についてご説明します。
黒にんにくは、生のにんにくを熟成させることによって作られており、もともと中身の黒いにんにくが使われているわけではありません。
調理の過程で黒くなっていくのです。
これは、黒にんにくの製造過程に理由があります。
黒にんにくは、高温多湿の環境でおよそ一月の期間、熟成されます。
一ヶ月という長期間熟成されるため、添加物などを加えることなく、自然と熟成が行われます。
この熟成は、メイラード反応と呼ばれています。
これは、にんにくに含まれる糖質とアミノ化合物によって起こる化学反応です。
この反応が起こっていく過程で、本来は白いにんにくが次第に黒みを帯びていきます。
また、この反応によって通常のにんにくよりも抗酸化作用が高まります。
体内で発生し、細胞を傷つけてしまうものに活性酵素というものがあります。
これは、年齢と共に増えるものと言われていますが、日々の生活習慣とも関係があります。
この活性酵素が体内で酸化を起こすと体にとって良くないのですが、これを食い止めるものが抗酸化です。
にんにくにも抗酸化作用が確認されていますが、黒にんにくに加工することでその効果は増大します。
これはメイラード反応によって、S-アリルシステインという物質が増加することが要因です。
免疫力を上げることができるというのも黒にんにくが人気になった理由の一つです。
S-アリルシステインが増加し、抗酸化作用が高まることにより免疫力が上がることもそうですが、その他にも黒にんにくは体内の免疫細胞に働きかける作用があります。
体内にはいくつか免疫細胞がありますが、黒にんにくが働きかけるのはナチュラルキラー細胞という細胞です。
この細胞は、体内に侵入してきたウイルスなどの有害物質を直接攻撃することができる細胞です。
この効果もS-アリルシステインによるものだと見られています。
この記事では、なぜ黒にんにくが黒いのか、また、黒にんにくの効果について解説しました。
健康に良い食品がなぜ体にとって良いのかを知ることは、その食品を日常的に食べる中で非常に重要です。
今回お話したことを理解しておくことで、より安心して黒にんにくが食べられますね。
2018年11月05日更新
健康効果の高さから人気のある黒にんにくですが、食べすぎて体に良くない効果があるのではないかと心配する方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、黒にんにくの食べ過ぎによる体への悪影響をご紹介します。
栄養価が高いものや、健康に良いものを食べ過ぎるのを心配する方の中には、副作用を気にしている方もいるのではないでしょうか。
それでは、黒にんにくを食べすぎると体にどのような副作用が起こってしまうのでしょうか。
結論から言ってしまうと、黒にんにくを食べすぎたことによる副作用はありません。
副作用とは、特定の効果を狙った医薬品などを体に取り込んだときに起こる期待されているものとは違う作用のことです。
そのため、医薬品ではなく、特定の作用を狙ったものでない黒にんにくを摂取しても副作用は起こりません。
黒にんにくの食べ過ぎによる副作用はないと、どれだけ食べても問題なく健康効果を受けられるのでしょうか。
そんなことはありません。
栄養食品でも食べ過ぎると健康被害を引き起こすことがあります。
例えば、体に良いとされるビタミンEでも、制限なく摂取を続けると脳卒中の危険が高くなることが明らかになっています。
それでは食べ過ぎると体にどのようなことが起こるのか見ていきましょう。
黒にんにくのもつ効果の一つに抗酸化作用があります。
これは、適量を摂取すると体をウイルスから守ってくれる有効な成分なのですが、食べ過ぎると必要な細菌まで消滅させる可能性があります。
それにより下痢や胸焼けが起こってしまいます。
黒にんにくを一日数個摂取することで、血をサラサラに健康に保ってくれます。
この効果はアホエンなどのもつ抗凝固作用などが影響しています。
これにより動脈硬化、脳梗塞などのドロドロの血液が原因で引き起こされる病気の予防を行うことにつながります。
しかし、これも黒にんにくを摂取しすぎると作用が強く働きすぎ、転けて怪我をしたり、鼻血が出た際に血が止まらなくなる危険があります。
この記事では、黒にんにくを食べすぎたときに起こる可能性がある健康被害についてご説明しました。
どんなものにも適量というものがあり、黒にんにくも例外ではありません。
一日の適量を守り、効率よく黒にんにくのもつ健康効果の恩恵をうけましょう。
2018年11月03日更新
黒にんにくをお料理で使う際、皮は捨てている、という方は多いと思います。
しかし、最近では玉ねぎの皮にデトックス効果があったり、ニンジンは皮の付近に栄養が凝縮されていたりすることが明らかになってきました。
野菜を皮ごと食べることによって、多くの栄養を摂取できるように、実は黒にんにくも、皮ごと食べるとたくさんのメリットがあるのです。
そこでこの記事では、黒にんにくを皮ごと食べるメリットについてご紹介します。
黒にんにくの皮には、「ペクチン」や「フェルラ酸」、「ヒドロキシケイ皮酸」という成分が豊富に含まれています。
それぞれの効能は以下の通りです。
ペクチンは、不溶性から水溶性へ変化する食物繊維です。
食物繊維は、消化器官で消化されずに、腸内のビフィズス菌や乳酸菌を増やすため、腸の環境を整える働きがあります。
便秘や下痢、大腸がんの予防に効果的です。
また、水溶性食物繊維は、体内での糖質の吸収を穏やかにし、ダイエット効果があるとされています。
フェルラ酸は植物の天然化学物質と呼ばれるフィトケミカルスの一つです。
抗菌作用や抗酸化作用があり、体の免疫機能を高めることができます。
また、紫外線による「メラニン」の発生を抑える効果も期待でき、シミやシワを予防できます。
さらに、フェルラ酸は「ポリフェノール」の一種でもあります。
「ポリフェノール」は活性酸素といった有害な物質を無害な物質に変える作用があり、生活習慣病の予防に役立ちます。
ヒドロキシケイ皮酸は抗酸化物質の一種です。
抗酸化作用があるため、病気の予防に効果的です。
また、紫外線でダメージを受けた肌の美白効果作用や、肌の代謝を促進するアンチエイジング効果も期待できます。
この記事では、黒にんにくを皮ごと食べるメリットについてご紹介してきました。
しかし、皮ごと食べる場合、心配なのは農薬の危険性ですよね。
最近では、農薬の使用制限が厳しくなっていますが、現在でも健康に害を与える農薬が使われ続けているのが現状です。
体に農薬が蓄積されると、アレルギー症状や疾患を引き起こしやすくなってしまいます。
「黒にんにくを皮ごと食べて最大限の栄養を摂取したいけれど、農薬の危険性を避けたい」という方は、農薬を使っていないオーガニックの黒にんにくを選ぶのがオススメです。
黒にんにくを皮ごと料理に取り入れ、健康な体を手に入れてください。