2021年02月22日更新
「黒にんにくの保存方法についてよくわからない」
「黒にんにくは冷蔵庫で保存する必要があるの」
このようにお悩みの方はいらっしゃいませんか。
そんな方へ今回は、黒にんにくの適切な保存方法とその注意点について解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
生のにんにくであれば、長い期間放置しておくと置き場所によっては芽が出てきたりしますよね。
そのためそれを合図に早めに使ったり、加工して保存したりできるでしょう。
その一方で、黒にんにくにはそれらの目印となるものがありません。
ここでは、黒にんにくの適切な保存方法について解説します。
黒にんにくは、通常のにんにくを熟成させたものです。
温度は60度〜90度で、湿度は80%〜90%の環境で一定期間熟成させます。
黒にんにくは生のにんにくと比較してアリシンという成分の含有量が少ないでしょう。
そのために、にんにくの独特な強い味や臭いから甘みのあるような味になります。
黒にんにくの製造方法や特徴を踏まえて保存方法や保存期間について解説します。
まず初めに黒にんにくを常温保存する場合についてです。
黒にんにくは常温でも保存可能ですが、注意するポイントがいくつかあります。
・風通しの良い場所
・直射日光の当たらない場所
・温度変化の少ない場所
・湿度の低い場所
常温で保存する際はこの4つのポイントを意識しましょう。
最も大事なことは、直射日光が当たらずカビが発生しづらいような場所ということです。
野菜を保管している場所があれば、そこを利用すると良いでしょう。
食料庫などで生のにんにくと一緒に保存する方法もあります。
ポイントが、常温での保存の場合、湿気が敵になります。
そのため、そのままで置いておくのではなくて、新聞紙などの湿気を吸収してくれるものに黒にんにくを包んで、湿気を吸わせると、痛むことを防いでくれます。
比較的長期間保存することが可能でしょう。
常温の際の保存期間については、乾燥している場所であれば半年近くは問題なく持ちます。
しかし、梅雨など湿気の多い時期は長期保存は難しい場合もあるでしょう。
また、冷蔵保存についてです。
冷蔵保存は、常温で置いておくのが不安な方や適切な保存場所がない方にもおすすめです。
梅雨などで湿気が多い時期にも、安全に保存できるでしょう。
冷蔵庫で保存する際のポイントは、バラバラにしていない黒にんにくを紙などに包んでおくことです。
そうすることで約1年間ほどは保存できると言われています。
またバラバラにしたものでも、しっかりと密閉すれば約3ヶ月ほど保存できるでしょう。
そして、最後に解説するのが冷凍保存についてです。
冷凍保存できる食品を長い間保存するには、冷凍が最も安全に保存できますよね。
バラバラにしたものは皮をむいたままでも保存できます。
しかし、水分量によってや薄れた食感や味などになってしまうことがあります。
そのため味を重視している方は、常温保存や冷蔵保存が向いているでしょう。
冷凍保存する際のポイントは、ビニール袋など、ジップロックの袋バージョンに入れて保存することです。
丸ごと1個のものであれば密閉した容器に入れて保存できますが、バラバラにしたものであれば、黒にんにくが引っ付いて取りにくいことになってしまいます。
そのため、ひっつかずに保存しやすいジップロックの袋バージョンなどをおすすめします。
冷凍保存の場合は、丸ごと1個で保存した場合、約1年以上保存可能であり、バラバラにしている黒にんにくの場合でも約半年ほどは保存できるでしょう。
上記では、常温保存、冷蔵保存、冷凍保存に分けて保存方法やポイントについて解説しました。
そこで、「黒にんにくは腐るとどうなるのだろう」
このような疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。
結論から言うと、黒にんにくは製造の時点で雑菌は死滅しているため、適切な保存をしていれば腐ることはありません。
しかし、湿度が高い場所や結露ができてしまうほどの場所であると、保存の状態によってはカビが生えてきてしまったり、雑菌がついて痛んでしまうことがあります。
痛んだ黒にんにくの見分け方は、カビがみられたり、アンモニア臭がしたり、味が変などでしょう。
明らかに通常の黒にんにくとは異なるため、そのような場合には食べずに処分しましょう。
どのような保存方法であれ、黒にんにくを保存する際は高温多湿を避けることを頭に置いておくことが大切です。
適切に保存すれば長期間保存できる食品であるため、保存方法に気を配り安全に食べると良いでしょう。
今回は、黒にんにくの保存方法やその際の注意点などについて解説しました。
黒にんにくは生のにんにくのようにすぐに使い切ってしまうものではないですよね。
そのため適切な保存方法を守って長期的に保存するために、ぜひ参考にしてみてください。
2021年02月18日更新
黒にんにくがお好きな方へ、黒にんにくをいつ食べるのが良いかについて解説します。
黒にんにくは健康的な食品であり、その効果も大いに期待できるでしょう。
その効果を最大化するためにいつ食べるかも関わってきます。
ぜひ参考にしてみてください。
黒にんにくはその健康への良い効果が注目されています。
様々な効果が期待できますが、せっかくならその効果を最大化するために工夫したいでしょう。
ここでは、黒にんにくを食べる際のベストなタイミングを紹介します。
黒にんにくは薬ではなく、あくまでも食べ物です。
そのため本来なら食べたい時や、食べやすい時などいつ食べても良いでしょう。
しかし、黒にんにくを食べる目的によって、効果的な時間帯は変化してきます。
その目的別に紹介していきます。
まず1つ目に紹介するのが、忙しくて疲労が溜まっているときや寝不足のときに食べることです。
日々の目まぐるしい生活で知らず知らずのうちに疲労が蓄積していたり、睡眠時間が十分に取れず寝不足になってしまったりするでしょう。
そんな時には、夜寝る前に黒にんにくを食べることをおすすめします。
黒にんにくに含まれる有効成分でアリシンというものがあります。
アリシンは体内におけるエネルギーづくりをサポートする存在です。
そのため寝る前に黒にんにくを食べることによって、寝ている間にエネルギーが効率的に蓄えられるでしょう。
朝起きた時に疲れがリセットされエネルギーに満ち溢れた朝を迎えられます。
2つ目に紹介するのが、美肌効果を期待している時です。
美肌づくりに欠かせない栄養成分は何かご存知でしょうか。
それはポリフェノールです。
ポリフェノールはワインやチョコレートに含まれていることは有名ですが、実は黒にんにくにも豊富に含まれています。
ポリフェノールは活性酸素の働きを抑えて、細胞の老化を防止するという働きがあると報告されています。
そのため美肌づくりには欠かせないでしょう。
その一方で、効果の継続時間が短いというデメリットもあります。
ポリフェノールは水に溶けるため、比較的に短い時間で効果を発揮するものの、長時間となると効果の持続が見込めません。
そのため、黒にんにくを一度食べて終わりではなく継続的に食べる方が望ましいでしょう。
また寝る前に食べることによって、夜に成長ホルモンが分泌され効果が見込めます。
3つ目は、夏バテなどで疲労回復したいときです。
年々夏が暑くなっている実感がある方も多いのではないでしょうか。
夏バテは深刻な悩みでしょう。
夏に限らず、梅雨バテや秋バテなども報告されており、少しでも早く疲れをとることが大切です。
通常のにんにくはスタミナ食材とも呼ばれ、黒にんにくはそれをパワーアップさせたようなものです。
疲労回復や滋養強壮効果が大いに期待できるでしょう。
夏バテで疲労回復したい際に、黒にんにくを食べることで回復へのきっかけや、不調の予防にもなります。
ここでいつ食べるかのポイントで、夏バテで黒にんにくを食べる際に効果を最大限にするには、食後に食べることがおすすめです。
なぜなら夏バテなどの症状が出ている時には、胃が弱って食欲不振になっている場合が多々あります。
そのため、できるだけ胃に負担をかけないように、胃に優しいものを食べた後に黒にんにくを食べるのが良いでしょう。
とはいえ、黒にんにくは熟成させてある完全自然食品であるため、基本的に刺激はないので安心して食べて大丈夫です。
それでは黒にんにくは体に良いからできるだけたくさん食べるべきかとお考えになるかもしれません。
また、にんにくと比べても独特な臭いや味がなく、甘さが強いことからも食べる手が進んでしまうでしょう。
注意が必要なポイントは、黒にんにくをたくさん食べたからといってすぐに目に見えるような効果が出るとは限らないことです。
もちろん個人差はありますが、一般的に黒にんにくを食べ始めてから2〜3ヶ月ほどで効果を実感する場合が多いです。
また適切な摂取量としては、体調やその日の食事の栄養バランスによって1日1粒〜3粒ほどです。
決まった時間帯に食べる決まりはありませんが、朝に食べるとその日1日のエネルギーになり、夜に食べるとその日の疲労回復に効果があるでしょう。
代謝や血流の上昇が期待され運動パフォーマンスもアップするため、運動する際にはその30分〜1時間前に食べることをおすすめします。
また、黒にんにくを食べすぎることによる副作用はありません。
しかし人によっては食べすぎると胃の不快感などにつながる可能性もあるため、ご自身にベストな量を発見して継続的に食べ続けると良いでしょう。
今回は、黒にんにくをいつ食べるといいかについて解説しました。
食べる時間帯やご自身の状態によって効果的に影響を得られるでしょう。
一気に食べると良いものではないので気長に効果を期待しながら食べることをおすすめします。
2021年02月14日更新
「黒にんにくって健康に良いって聞くけど本当はどうなんだろう」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
今回は、黒にんにくに興味がある方へ、その特徴と栄養素について解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
黒にんにくは生のにんにくを熟成させた自然の食べ物です。
その黒にんにくの黒さは熟成によるものです。
ここでは、熟成の効果と特徴について解説します。
生のにんにくを熟成させることによって、見た目の変化だけではなく、抗酸化作用があることで有名なポリフェノールやS-アリルシステイン、そして健康維持によって欠かすことのできないアミノ酸などの成分が飛躍的に増加します。
また、疲労回復や滋養強壮に効果的なにんにくの代表的な栄養成分であるアリシンやスコルジニンを黒にんにくが補ってくれるでしょう。
黒にんにくが健康に良い効果をもたらすのかについての検証も進んでいます。
実際に黒にんにくに含まれる栄養成分を用いて検証を行ったところ、一定の成果があることがわかりました。
疲労回復や老化防止にも効果があるという事例もあります。
また、見た目の変化である黒にんにくの黒さの原因はメイラード反応というものです。
メイラード反応とは糖とタンパク質であるアミノ酸が相互的に作用して起こります。
その際に褐色物質と特有の香気成分を生じさせる反応のことをいいます。
黒にんにくは様々な栄養素を含んでいます。
そしてその栄養素の増加率は生のにんにくと比較しても数倍や数十倍にのぼるとされています。
ポリフェノールやS-アリルシステインなどの相乗効果で、黒にんにくの抗酸化力はにんにくの約10倍もあると言われており、その強力な抗酸化作用は美容や健康にとってとても良い影響を及ぼすでしょう。
身体の健康や若さを保つためには、バランスの取れた食事や適度な運動をすることがとても重要でありますが、免疫力や抗酸化力、そして代謝の3つを高めることがアンチエイジングにも直結するでしょう。
上記で解説したように黒にんにくには、健康に良いとされる様々な栄養素が含まれています。
ここでは、それらの栄養素別に解説していきます。
黒にんにくに含まれる栄養素の1つとしてS-アリルシステインが挙げられます。
S-アリルシステインは脳細胞を保護して、神経突起の成長を促すということがわかっています。
具体的には以下のようなことです。
・アミロイドβタンパク質の減少を促す
・タウタンパク質の暴走を蓄積を防ぐ
・脳内の記憶をつかさどる海馬の神経細胞の再生を促す
・脳内のミクログリアという免疫細胞があり、その暴走は神経細胞を傷つけるが、S-アリルシステインはその暴走を抑える
・S-アリルシステインのもつ抗酸化作用が血流を維持して、脳細胞の健康が保たれる
これらのことからS-アリルシステインがいかに健康に良い効果をもたらすかがわかるでしょう。
また、これほどの作用がありながら健康上のデメリットとなるものはありません。
体内には血液脳関門という危険なものを通さないようにする関門があります。
そこでもS-アリルシステインは通過するため、安全であることがわかるでしょう。
またS-アリルシステインはにんにくだけに含まれている成分です。
そのほかの食品には含まれていないため、にんにくを通して摂取するしかありません。
次に解説するのがアリシンという栄養素です。
これは臭いの成分です。
にんにくは皮をむいただけの状態では何も臭いはしません。
すり下ろしたり切ったりすることでとても強い臭いが発生します。
その理由は、細胞内に蓄積されているアリインと水や栄養素を運ぶ維管束に存在するアリナーゼという酵素が反応して、臭いの成分であるアリシンに変化するためです。
アリシンは強力な殺菌作用があります。
また、動脈硬化の予防につながる悪玉コレステロールを減らす作用も報告されています。
そしてタンパク質を消化しやすく、ビタミンB1の吸収を促進する特徴もあります。
そのためスタミナをつける補助役としての役割も担うでしょう。
スコルジニンはアリシンを加熱することで生まれる成分です。
にんにくの無臭有効成分としても知られています。
強力な酸化還元作用によって、新陳代謝を活発にしてくれます。
そして血行を促進し、ホルモンの分泌を促すので冷え性の改善に効果があると言われているでしょう。
また、アリシンと同様に血流をスムーズにしたり、悪玉コレステロールを減少させる働きがあります。
コレステロールの増加を抑えて血液が固まるのを遅らせるので、動脈硬化予防にも一定の効果が期待できるでしょう。
栄養素の内容を理解することで、毎日の食生活を効率的に決められると良いですね。
今回は、黒にんにくの特徴やそれぞれの栄養素について詳しく解説しました。
このように詳しくみてみると、実際に様々な良い効果があることがわかりますよね。
ぜひ参考にしてみてください。
2021年02月10日更新
黒にんにくとにんにくの違いについてご存知でしょうか。
黒にんにくとにんにくは見た目だけでなく、栄養素などその特徴は大きく異なります。
今回は、その違いについて詳しく解説します。
黒にんにくとにんにくの最大の違いはその見た目でしょう。
黒にんにくは名前の通り、にんにくの果実が黒くなっています。
ここでは、なぜ黒いのかについて解説します。
黒にんにくはにんにくを熟成させて作ったものです。
勘違いが生まれやすいのですが、黒にんにくという品種のにんにくがある訳ではありません。
黒にんにくの黒の正体は、にんにくに含まれている糖やアミノ酸である甘みや旨味成分です。
この甘みや旨味は、1ヶ月ほどかけて熟成することで、少しずつ黒くなるのです。
この黒くなる反応のことを、メイラード反応と呼びます。
メイラード反応は糖分とアミノ酸の自然な化学反応によって起こります。
その際に、メラノイジンと呼ばれる褐色物質が熟成によって作り出されて、次第に一般的なにんにくの白い色から褐色になり、そして黒色になって熟成が完了するでしょう。
熟成が進むにつれて、その糖度も上がります。
黒にんにくは、にんにく果実と呼ばれることもあるほど、果実のように甘いです。
そして、生のにんにく特有の強烈な刺激臭が消えていきます。
そのため、黒にんにくは独特な臭いや辛味のない、甘く柔らかな食べ物に変わります。
メイラード反応は醤油を作る際にも起こるものであり、その黒さと甘さが共通しているでしょう。
黒にんにくはにんにくにメイラード反応が起こって黒くなったものであるということは理解していただけたでしょう。
ここでは、上記で紹介した臭いや味の他に、より具体的な黒にんにくとにんにくの違いについて解説します。
にんにくとの違いをみるために、黒にんにくに含まれている成分を3つ解説します。
まず1つ目が、Sアリルシステインです。
青森県産業技術センター農産物加工研究所によると、Sアリルシステインは、生のにんにくにはほとんど含まれないもので、アルコール浸漬や加温処理加工によって大きく増加すると言われています。
加温処理加工では、アルコール浸漬が100日要するのに比較して、2週間程度で数倍に上るSアリルシステインを蓄積できます。
Sアリルシステインの大きな特徴としては、抗酸化作用があることでしょう。
抗酸化作用とは、体内で増加する活性酸素から体を守ってくれる作用です。
活性酸素を取り除くことは、老化や生活習慣病の予防につながるため重要なことです。
また、生にんにくにはなく、加工されたにんにくに特有である成分として注目されています。
次に、シクロアリインについてです。
シクロアリインも黒にんにくに含まれている成分です。
詳しくは、玉ねぎに多く含まれるイソアリインが加熱されることによって変化したものになります。
血液をさらさらにする効果や、高脂血症の予防など、血液に関連した効果を発揮すると報告されています。
健康な血液はさらさらしているものですよね。
また、代謝も上がるでしょう。
最後に紹介するのが、GABAについてです。
GABAはストレス対策に役立つ成分を含んでいるでしょう。
興奮をしずめたり、リラックスさせるような効果があります。
その他にも、血圧を下げる働きや、肝機能を高める働き、脂質代謝を高める働きなどもあります。
頻繁にお酒を飲まれる方にとても良い効果があると言えるでしょう。
以上の3つの成分の他にも、黒にんにくにはアルギニンなどのアミノ酸やポリフェノールも豊富に含まれています。
また、食品添加物を含まない、自然熟成のみで作られています。
そのため黒にんにくは自然のサプリメントであると言えるでしょう。
黒にんにくとにんにくはそれらの特徴から食べ方も全く異なります。
にんにくの場合、スライスして香りづけとして使ったり、すり下ろして調味料として使うことが多いですよね。
その一方で、黒にんにくはにんにく特有の強い臭いや味がないという理由から、そのまま食べることが多いです。
もちろん料理に工夫を施して使うこともできますが、1日1個などと分量を決めてそのままで食べられることが手軽で人気でしょう。
甘さが強いため、ドライフルーツのような感覚で食べられます。
とても栄養素が豊富であるため、黒にんにくを毎日食べることを習慣化させることをおすすめします。
黒にんにくに含まれている成分には、様々な効果があることが報告されていますが、その効果の現れ方はご自身によって異なるでしょう。
ぜひ、効果を実感してみてください。
今回は、黒にんにくとにんにくの違いについて解説しました。
黒にんにくには、にんにく特有の臭いや強い味がない代わりに、とても甘くて栄養素が豊富です。
健康にとってとても良い効果もあるため、サプリメント感覚でぜひ生活に取り入れてみてください。
2021年02月06日更新
「最近よく黒にんにくについて耳にするけど具体的にどんなものだろう」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
そんな方に今回は、黒にんにくの歴史について説明します。
黒にんにくについてぜひ詳しくなってください。
まず初めに、黒にんにくはにんにくから作られたものです。
そのため、にんにくの起源に関することから紹介します。
にんにくの歴史はとても古く、日本にはおよそ1200年前に伝わってきたとされています
元々の原産地は西アジアと推定されていて、日本にはインドや中国を通して伝わっており明治以降に一般的に食べられるようになったようです。
なぜにんにくという名前になったのか不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。
にんにくの名前の由来には2つの説があります。
まず1つ目が、仏教用語で我慢を意味する言葉の、忍辱です。
にんにくを熟成させて黒にんにくにする方法や調理方法が開発されていなかった時代には、独特な味や強い臭いに耐えながら、生で食べていたとされています。
我慢をしながら食べる必要があったため、忍辱と書いてにんにくと読み広がったという説です。
もう一方は、にんにくの独特な臭いに由来しているという説です。
強烈な臭いを憎むとして、匂悪もしくは匂憎という言葉がありますが、それがにんにくに変化したとされています。
いずれの説にしても、にんにくの独特な味や臭いがその名前の由来に影響している可能性が高いでしょう。
ここでは黒にんにくの歴史について説明します。
上記で紹介したように、黒にんにくはにんにくを熟成させて作られたものです。
2000年に入ってから作られ始めたため歴史は浅いでしょう。
まず、黒にんにくの発祥の地は三重県と言われています。
青森県においても2005年までは三重県で熟成させたものを主に取り扱っていました。
しかし、青森県は全国で有数のにんにくの生産地です。
高品質でたくさんのにんにくを生産できるため、青森県においても黒にんにくの研究開発が始まり、青森県産の黒にんにくが誕生しました。
黒にんにくは名前の通り、元々白い部分が黒いですよね。
この理由としては、白いにんにくを高温、高湿である環境に4週間ほどおくことで、熟成して黒くなるからでしょう。
この変化のことを、チョコレートなどと同様で、メイラード反応と呼びます。
製造過程で科学的な食物添加物を一切使用していない点がポイントでしょう。
それでは、なぜこんなにも黒にんにくが注目を浴びているのか気になりますよね。
黒にんにくのブームの火付け役となった方で、佐々木甚一さんという方がいらっしゃいます。
彼は、元弘前大学医学部の教授で、2006年に黒にんにくについての研究を発表しました。
研究結果としては、マウスの皮膚にがん細胞を移植して、人工的にがんを発症させました。
2つのグループにわけ、一方には何もせず、もう一方には黒にんにくのエキスを2日おきに3度投与しました。
その結果、黒にんにくのエキスを投与していたグループではがん細胞が消失、もしくはがん細胞の減少が確認されたのです。
その一方で、何もしていないグループではがん細胞の増殖が見られました。
この研究結果は、メディアにも大きく取り上げられ黒にんにくは一躍有名になりました。
マウスのがんに対する効果を発表しているものであるため、ヒトのがんに対する効果が検証された訳ではない点は注意しましょう。
しかしこの研究結果により、にんにくではなく黒にんにくにおいて効果が発揮されたことが明らかにされました。
にんにくにわずかに含まれているS-アリルシステインが、黒にんにくには豊富に含まれており、マウスによる実験結果では、高い抗がん作用が実証されました。
黒にんにくが注目を浴びるようになってきて、様々な会社が黒にんにくの製造に取り組んでいるでしょう。
そこで、どの会社の黒にんにくを選べば良いか悩みますよね。
そんな時に参考になるのが、モンドセレクションです。
よく聞くと思われますが、モンドセレクションとは、食品や飲料、健康食品や水道水まで幅広い商品の技術的水準を評価し、与えられるラベルのことです。
その評価基準によって、4つのランクに分けられ評価されます。
最高金賞が最も評価が高く、品質が保証されていると言えるでしょう。
黒にんにくもモンドセレクションで、最高金賞や金賞を取得しているものを選ぶのも1つの方法でしょう。
ホームページで過去の受賞履歴なども確認してみると参考になるかもしれません。
お困りの方は、これらの受賞歴を確認することで選びやすくなるでしょう。
今回は、にんにくの起源と黒にんにくの歴史について説明しました。
黒にんにくの歴史は比較的浅いため、馴染みのなかった方も多かったでしょう。
しかし、注目されているのには健康上にいいという理由がありました。
これを機に、ぜひ生活に取り入れて見てください。